お知らせ
具足「磁今・回」

その昔日本で神仏習合して祭られていた頃、まずは神具を用いて仏様を祭ったであろうことを夢想して、神具と仏具が入り交じった具足を考えました。
「花立て」は瓶子が伝来する前から日本にもあったであろうひょうたん型にし、〈瓶子〉に見立てました。
「茶湯器」は〈水器〉に、「仏飯器」は〈米皿・塩皿〉に見立てられるように形作りました。
高台は下部に反りが強く入っている須恵器をイメージしています。須恵器は5世紀中頃〜10世紀頃まで、仏教伝来は6世紀中頃(538 ? 552年)といわれています。

白「生成りの白」
上段左から 「茶湯器(水器)」「仏飯器(米皿・塩皿)」
下段左から 「線香立」 「花立(瓶子)」「香炉」「燭台」

青「刷毛呉須」

黒「刷毛墨」

具足「磁今・回」(じこん・かい)
販売/アルテマイスター
製造/今村製陶
2014.05

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アルテマイスターリリースより

神仏にとらわれず、古来より使い続けられた清浄感・神聖感ある、確かな形を念頭に、
デザイナー・大治将典と今村製陶・今村肇のコラボレーションから生まれた、
現代の住まいや生活信条に相応しい具足、「磁今・回」(じこん・かい)シリーズの誕生です。

JICON・磁今は、現代という『今』に作る『磁器』を仏教用語の『爾今(じこん)』【今を生きる】という意味に重ね、そして創業350年の『今村家』が作る『磁器』という意味で名付けました。今村家は佐世保・三川内に始まり平戸藩の御用窯として作陶をつづけ、十二代が窯場拡張のため有田に窯を移しました。十三代今村博の次男・今村肇が独立。今村製陶を開業しJICON・磁今を作り続けています。